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梅酒とキムチ

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アニメ やがて君になる 13話『終着駅まで/灯台』感想
アニメ やがて君になる 13話『終着駅まで/灯台』感想と考察も少しだけ。
灯台以降もマンガを読んでいる人間の記事ではありますが、灯台以降のネタバレは基本していませんが、最後だけ少し6巻までのネタバレをします。ネタバレ前に注意を入れます。
以下アニメネタバレあります…の前に言いたいんですけど本当良いアニメでしたありがとうございました…めっちゃ楽しい3ヵ月でした…本当に本当にありがとうございました…!!

ComicWalker「やがて君になる」ページ 今は無料で1、2話が読めるようです。
原作は6巻まで今(2018.12/29)出ていますがアニメは5巻の途中までやっていますし、アニメの内容は丁寧に原作をなぞっていますので、アニメの続きが気になる方は5巻から買っても内容の理解に関しては何も問題ないです…が、1巻から買って、マンガとアニメを比べるのも楽しいかと笑













終着駅まで
墓場にて太陽に手を翳し、眩しそうな燈子から始まります。お墓参りにきているようです。
OPが最初に流れないのは1話以来なので最終回なんだなぁってこの時点で既にクるものがありました;
「私ちゃんとやるからね
 お姉ちゃんができなかったことを お姉ちゃんの代わりに」
姉の墓前に誓う燈子の後のカットがセミの羽根。羽根のみ。これ観て爽快になる人はあまりいないと思うのですが演出の妙。
墓前に誓うシーンのカメラも左右背後から燈子を映すのですが全く落ち着いて画面をみせてくれない。不安の煽り方が上手い。
左からのカットのとき遠景に墓石が映るんですが、これが一瞬幽霊かなって思ってビクってなったんでめっちゃ自分ビビってたのここで自覚しました笑
侑とこよみはEchoで劇の台本の相談。会話が原作より増えていて、台本を変える事の大変さがよくわかります。
「言い出したのはわたしだもん やるよ」
台詞が増えるかもしれないとこよみから言われても毅然としている侑。アニメ3話であんなに動揺していたのに、と比較すると劇に対する熱が伝わってきます。

そして2人が帰って夕方。今度は燈子と沙弥香がEchoへ。
理子が頼った生徒会OBとやらが男女どちらか気になる様子の都に見せる沙弥香のいじる機会を得たしたり顔と、楽しそうな声がかわいい笑 都との会話だと年相応な感じが強いですね~彼女、普段は落ち着いているから。
沙弥香は燈子との雑談の中で澪の事を問います。
「私から話せるのは私から見た姉だけだよ それが本当かはわからない」
「でも それも間違いじゃない」「燈子にとってどんな人だったのか聞かせて」
燈子しか知らない澪を肯定する沙弥香。
燈子の肩に伸ばされるも一瞬置く事をためらったその手は、しっかり燈子の手に重なりました。
前回踏み込んだら「沙弥香ならいいよ」と言われたからでしょうか、結構グイグイいきます。グイグイと言っても、『質問をする』ようになっただけなんですけれど…いや、それでも見守り姿勢だった沙弥香が燈子に踏み込むだけでだいぶ変わったように感じます、がんばってる…偉い…侑の行動見てるとちょっと遅かったような気もするんですけど…;
瞬きする事なく燈子の後ろ姿を見つめる、光揺れる瞳の中に映る伸ばされた手…恋してるなぁ。何食べて育ったらこの演出思いつける…すごい。
「お線香のにおい…」
燈子が向いたのは線路。そのにおいがするワケがない。帰路につく燈子の立ち位置には彼女を潰すような大きな雲が重なっています。墓前の燈子の上にも大きな雲があったので意識的な演出かなぁと…にしても背景綺麗だな…。
「最後までお姉ちゃんを演じきらないといけないんだから」
彼女の予定している『最後』っていつなんでしょうね。駅についた電光掲示板の文字は「終点まで先着します」
「だけど劇が終わったら?そうしたら私はどこに行ける?」
劇が終わった後の事の想像がまるでつかない。ここでもカメラが左右、正面から悩む燈子を映しますが、不安定な気持ちを表しているのかなぁと。
電車が通ったときに一歩電車に向かって進もうとしたシーンびっくりしました、自殺を連想させて。
『死骸(セミの羽根)』『墓』『「お線香のにおい」発言』『動く電車がくるのに進む脚』と確実に『死』を考えさせにきてません…?
沙弥香もいるし例え侑がいなくても燈子が死ぬなんて事は『侑と会わない』というifの燈子でもないとは思うんですけど、不穏感めっちゃ煽ってきて燈子のどん詰まり感が伝わってきて、辛い(語彙力)。

しかし一転、会いたがっていた侑からのどこかに行こうというメッセージがきた瞬間喜んでワタワタするところは可愛い笑 瞳の光も一気に増えて輝きまくってる。可愛い(二度目)
2人が帰って夜、都がいるEchoに理子が帰ってきます。閉店しているEchoに帰って(入って)こられる理子は特別。
都と理子は安定しているので安心して観れますね…笑
女性全般を恋愛対象としているワケではないが、都は例外という理子。色々な形の恋愛がある作品です。

灯台
「暇だし遊びに行きたかったんだけど みんな忙しそうで」
侑は水族館に燈子を誘いました。こよみとの相談中に「先輩に会いたいような気がする」と思っていたのにこうやって誤魔化さなくてはいけないと考え発言するのが侑の辛いところ。
「侑と行きたい 侑が好き」
対して相変わらず燈子の言葉はストレート。これから侑とどこに行きたいかをその場で思いついたのでしょうが今後の希望を伝える燈子。劇の後の事は何も考えられないのに。
「侑と行きたい」までの慌てて侑に自分の考えを伝える演技から「侑が好き」と落ち着いて言うところ、「好き」と言い慣れてる感じあってよかったです。めっちゃ声艶やか。
ジュースの色が何となく2人っぽいなぁと思ったり、アニメ12話で家に誘うシーンで出てきた白線の十字のようにここでも魚が十字に見えたり。細かい。
「好きって言うと安心するんだよ」
「言って相手が受け入れてくれるのが安心なら わかりやすそうですけど」
侑の意見が無意識でしょうけど燈子に対する希望のようで何でデートなのにこのアニメこんなに辛い…受け入れてくれれば安心…そうか…;
侑のことを好きなのは燈子、姉が誰かと恋愛をしているのを見た事がない。だから好きと伝えると安心する。姉になりたいと思いつつ自己の確立もしたい矛盾を侑は肯定。「不安なとき 大丈夫って言ってほしいとき」会いたい相手として最高ですね。
ペンギンショー開始前に会場に着いてしまった2人は他に誰もいないのをいい事に劇の練習を始めます。いいアニオリ!
脚本に見覚えのない台詞を「エチュードです」「こよみが台本を直しているのでヒントを探したい」と説明し、続けていく侑。2人で新しい劇のかたちを模索していきます。
「知らないんです あなたしか」
「私は誰かを選ばなくちゃいけない だって私には記憶がないのだから
 私には何もないのだから」
「……そうですか」
過去の自分の中から1つを選ぶしかないと思っている少女と、そう言われ身を引く看護師。
しかし侑は「でも」と脳内で続けます。侑も看護師も少女に接し方は変わる、ここからだ、と信じさせてくれるだけの強い一言と、強い目。
沙弥香は先程隣から1度燈子の肩に手を置く事をためらいましたが、侑は燈子の両肩に正面から手を置いてしっかり顔を見据えます。「そうですか」で外すんですけれど、試行錯誤して燈子を変えようとしている姿は主人公力が強い!
ED代わりに流れる挿入歌『好き、以外の言葉で』大好きなのでアニメで使ってくれてめっちゃ嬉しい…!;かわいい…かわいい…。
侑&燈子「何でも言えそう♪」 侑「な気がした♪」
と歌ってるの、侑だけ「気がする」なの、重要みたいです笑 かわいいんですが、hectopascalと同じでかわいいだけじゃないですね。カップリング曲にして圧倒的歌詞の強さ。
一瞬はぐれ侑を探す燈子の元へやってきて、「こっち」と手を引いて出口へと一緒に進んでいく侑。
「このまま、終わらなければいいのに……」
「出口……ですね」
アニメ3話以来の文字演出。ここで歩いてく2人の表情と目の動きがほんっとすごい。
燈子は頬を染めて握られた手を見つめているけれど目のアップで目を細める、それだけで水族館デートの終わりを惜しんでいるのが分かるし、先を歩いている侑は前(出口)を見ているからか燈子のようにただ楽しそうではないし、同じように目を細め出口に着いた事を惜しんでいて。目は口ほどにものを言う、をよく魅せてくれるアニメでした。
帰りの電車の中には眩しい夕暮れの光がいっぱい。そういえば侑の瞳も綺麗な金色ですね、夕暮れと関係はない配色でしょうけど、少し侑っぽいなって。
侑のイメージ色って紫陽花などで表されるピンク系とか、さっきのオレンジジュースみたいな黄色系…髪と目の色って印象強いですよね…笑
侑がこよみに送ったメッセージの内容は「タイトル案 『君しか知らない』」。エチュードで見つけた案。
水族館が楽しみであまり寝ていなかったので眠い燈子は侑の頭や肩に頭を預けうとうと。
ここで2人の影が重なるんですが侑が深呼吸するのがいじらしい。一拍おいて、少し勇気を出して侑から燈子にくっつくのがかわいくてかわいくて。
「先輩 そろそろ乗り換えですよ」
起こさないのも悪くないという考えをやめ、一瞬たじろぐも、燈子の手に手を重ね起こす。アニメ8話の雨宿りの時は重ならなかった手が重なります。
また、ここで眠る燈子の顔を見つめる侑の顔が絶妙。かわいすぎる…絵が上手い…(語彙力)声もめっちゃ優しくてこんなの…こんなの僕らみんなの…ママじゃん…(???)冗談として、眠そうな燈子の声と相まって姉くらいには感じられるシーンでした。
ただこの顔って燈子が起きていたらできない(燈子に見せられない)顔なんだろうと考えたら切なくもあって、かわいいだけですませてくれないところがやが君の魅力だなぁと笑 いつか切ないと思わなくてよくなる終わりが見れるといいなぁ。
穏やかで綺麗な音楽と綺麗な夕暮れの中、終着駅から乗り換えに導く侑の声、大きく「やがて君になる」というタイトルが出てアニメは終わりました。
2期があればキレイに繋がりそうな終わり。3ヵ月楽しませていただきました。本当にありがとうございました、大好きでした。大好きです。

以下、少し気になったところを。
一人燈子が眺めていた線路の白い△が矢印にも見えるのですが。矢印は右向き。侑と燈子が乗った電車は画面左向きに進む。別方向に侑となら進んで行けるという暗示のようでなんだか泣きそうになる。
2人が眺めていたサンゴ礁?もピンクと青でしたけど、ここで手前にある…飾り…?;は花といい光の具合といいOP最後の天の川を連想させますし芸が細かい。
好き、以外の言葉でが流れているときにクラゲを見ている2人のシーンもありましたがここも紫基調。hectopascalも紫がかっているし紫陽花のピンクと青(混ぜると紫になる)と「侑&燈子=紫」とアニメ視聴者は色で2人を思いつくとこがあると思うので積み重ねたイメージの使い方が上手い。
 
これ自分では12話で全く気付いていなかったのですが、ネットで白線が十字架っぽいと。
それで意識して観たらこの魚も十字架意識してそうですよね~うーん…どういう意味なのかわからない…最初は10話(十話)で侑が「好きにならないよ」12話の白線の十字架の前で「好きにも嫌いにもならない」と「好きにならない」誓いをたてるときに出てくるかと思ったけど違うなぁ…なんだろう…。
最終回にきて光に向かっていく侑を見るのは燈子。いつもの侑が見ていた光景をここではじめて燈子だけが見て、侑に向かって手を伸ばす。侑は振り向き燈子を呼びます。1人で行ったりしない。
最後の手を引いて歩くところ、燈子は最初だけ眩しそうに手を翳して、その光を一瞬エイが遮った後はその光を綺麗なものを見るように直視。
恐らく侑と燈子がお互いの為にストラップを選んでプレゼントしあったんだと思うんですけど、燈子が侑に贈ったストラップがエイでした。
13話のはじまりでは1人で眩しい太陽の光をただ目を細め、無感情、あるいは煩わしそうに見ていたのに侑と一緒に見る光はうっとりと見つめられる。別人か?ってくらい顔が瞳が違うので本当比べてほしい…!
そして最後に光に向かって2人で手を伸ばすのあまりにも美しすぎませんか…1話から通して水と光の演出があって、最終話でやっと2人が同じ光を共有するの、1話から通しての布石が完璧すぎる…。
13話観た後にまた1話から観直すと「あー!ここの対比か!」ってなるとこ多くて絶対面白いと思います。今回も手を差し出すところとか、くるりと振り向くところとか、最初は燈子がやって、今回は侑がやったことなんだなって分かりますし。何気なく観ていて引っかかってしまうところはないけれど、よく観ていたら気付きがあって嬉しくなるところが多い芸が細かいアニメでした。




原作6巻までのネタバレを以下含みます。
考察というの正直苦手というかこっぱずかしいんで、今迄の記事もですけど「予想」って感じで…(:D)┼─┤

















燈の字の意味について考えた事があるんです。 燈って灯の旧字体、あかり、ともしび、といった意味がある漢字なようで。「作者がキャラを名付けるときの名前の理由」って大体3通りあると思うんです、「親が子につけるとしたらと考える」「漢字の意味を自分で考えて物語、役割などにあわせて考える」あとは「適当」。多分最後はないと思うんですよ、これだけ考えられて創られている作品だから。
それで「灯台」てタイトル持ってきているの非常に意味深だなぁと…?
余談ですが「侑」「怜」も何となく「あ~なるほど、キャラにあってる漢字だな!」って個人的にはなりました笑

劇が終われば全部綺麗に決着つくワケじゃないマンガなんですよね…それなら原作内容削ってでも進めて劇まで1期でやってると思う…。
言ってしまえばこの2人、劇の後に1度距離が開くんですよね…でも、うーん、アニメ時点ってすっごい歪に近いので…侑の嘘の上で成り立つ関係なので…。全開ボタンかけ違えた関係だな~って書きましたけど、結局ボタンかけ違えてたら1度それ外す必要があるので、外した状態なのかなって6巻は思う展開。
じゃあ正しくかける為にどうすればいいんだろうって全然予想もつかない状況なんですけど「灯台」ってついてるくらいだしこの話ってすごい大切なんだろうなって気はしてるって、それだけ言いたくて…!
アニメ2期があるかは分かりませんが原作まだまだ続いてるしこれからも追っていきますので…次は37話感想を書ければと。

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